12月に入って、議員や公務員の飲酒運転による摘発が相次いでいる。3件中2件が前夜の酒が残った「二日酔い運転」とみられるケースだった。アルコール依存問題に取り組む一般社団法人「おきなわASK」(豊見城市)は、ビール中ジョッキ1杯(500ミリリットル)なら男性は4時間、女性なら5時間など、体内のアルコールが分解される目安時間の周知に力を入れている。(南部報道部・高崎園子)

琉球ゴールデンキングスの試合会場でアルコール分解にかかる時間について説明する村吉政秀さん(左)=沖縄市体育館

琉球ゴールデンキングスの試合会場でアルコール分解にかかる時間について説明する村吉政秀さん(左)=沖縄市体育館

■ビール2杯なら分解に8時間

 「『寝たから大丈夫』ではなく、飲んだ量によって分解にかかる時間が変わることを知ってほしい。ビール2杯なら約8時間で、午前0時に飲み終えたとしても出勤時間にアルコールが残っている可能性がある」

 おきなわASK副代表理事で、県警飲酒運転根絶アドバイザーも務める村吉政秀さん(58)はそう訴える。

 県内では今月4日に中城村議、8日に嘉手納町議が酒気帯び運転で逮捕された。午前9時すぎに逮捕された町議は警察の調べに「アルコールは抜けていると思った」と語ったという。

 7日に摘発された豊見城市の部長は午前2時ごろまで酒を飲み、10時間以上たった同日午後1時ごろ、接触事故を起こした際に受けた検査で基準値超のアルコールが検出されたという。

 アルコールが体内で分解される速度は体重1キロ当たり、1時間で0・1グラム。純アルコール20グラムを含む酒量「1単位」を分解するのに男性はおおむね4時間、女性なら5時間かかる。女性は男性に比べ肝臓が小さく、女性ホルモンがアルコール分解を妨げるためだ。体調や体質によってさらに時間がかかる場合もある。

 ASKではこうした知識を広めようと、事業所向け講習会やイベントで周知活動を続けている。

 1単位に相当するビール中ジョッキを3杯飲んだ場合、12~15時間かかり、半日は車を運転できない計算。村吉さんは「代行で帰ればいいだけではなく、翌日のことを意識して酒量を考えてほしい」と呼び掛けた。