重度知的障がいがあり、来春3度目の県立高校受験に臨む仲村伊織さん(16)=北中城村=に対し、県教育庁が「高校では重度知的障がいの生徒の特性に応じた教育課程を提供できない」との見解を示したことを受け、仲村さんの家族が23日、知事にあっせんや助言を求める申請を県に提出した。

(資料写真)沖縄県庁

 「県障がいのある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例(共生社会条例)」に基づくもので、仲村さんは2度目の申請。家族は「重度の知的障がいを理由に学びを保障しないのは不当な差別」と指摘し、「この見解を差別と認め、直ちに撤回してほしい」と求めている。

 最初のあっせん申請は2018年4月で、入試制度の改善などを要望した。これを受け、福祉・医療などの関係団体代表や、学識経験者からなる調整委員会が同年10月、県教育庁の対応について「合理的配慮として不十分な点があった」と指摘。受験時の個々に応じた意思疎通支援などを提言した。

 仲村さんの家族は「他県では重度知的障がいの生徒も入学している事例があり、教育委員会は生徒の実態に合わせて、学習指導や評価を工夫するよう学校に通知している。受験まで時間がない。県教育庁は早めに(見解を)撤回してほしい」と話した。(社会部・嘉数よしの)