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「あんたなんか誰も見てない」姉のひと言が転機に 周囲の干渉、今は感謝

2020年1月27日 06:10

【「独り」をつないで ひきこもりの像]】 いじめで不登校に (下)

高校、専門学校を卒業し、システムエンジニアとなったシンスケさん。結婚もした=17日、沖縄本島

 高校1年生の夏、シンスケさん(25)=本島中部、仮名=は自宅にひきこもり、昼夜問わずゲームにのめり込んでいた。中学1年生の時から不登校で、高校に進学した後も、対人関係に苦手意識を抱え続けていた。

◆姉の誘いで関西へ

 その頃、母親は入院していて、父子2人暮らしだった。なかなか外に出られないシンスケさんを見かねて、滋賀県の大学に進学していた姉が「しばらくこっちに来てはどうか」と提案してきた。シンスケさんはもんもんとした思いを振り切れるかもしれないと考え、行くことにした。

 そこでもしばらくは姉のアパートにひきこもっていた。だがある日、姉に言われた一言が彼の胸に突き刺さる。「あんたなんか誰も見てない、気にしてないよ。世の中にはこんなにたくさんの人がいるんだから」。

 人混みの駅に行くとそれを実感できた。シンスケさんは解き放たれたような感覚になり、「このままじゃだめだ。ちゃんとしよう」と心に決めた。

 担任の先生が「球技大会に来ない?」と誘ったことも、背中を押した。大好きなバスケットボールを楽しめると知り、半年ぶりに高校に戻った。

 

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