配達先で機転を利かせて不審者を足止めし、空き巣犯の逮捕につなげたとして、沖縄ヤマト運輸の配達員・宮﨑竜治さん(45)=沖縄県八重瀬町=が24日、沖縄県警与那原署(安里準署長)から感謝状を受けた。自分の担当エリアの住人の顔や名前、帰宅時間などを記憶していたことが決め手になった。宮﨑さんは「顧客とのコミュニケーションを大切にしてきたことが生きた。地域の安全に貢献できてうれしい」と話している。(社会部・城間陽介)

安里準署長(左)から感謝状を受け取った沖縄ヤマト運輸配達員の宮﨑竜治さん=24日、沖縄県与那原署

 11月8日午後5時すぎ、南城市佐敷の住宅に荷物を配達した際、見慣れない男が出てきたのを不審に思い「関係者の方ですか」と声を掛けた。男は「はい」と答えたが、挙動が怪しく、「もしや」と直感した。

 効率的に配達するため、普段から住人の在宅時間帯を気に掛けている宮﨑さん。この家に住む40代女性もそろそろ帰宅するはずと考え、10分近く男と会話しながら引き留めた。

 「いつごろお戻りになりそうですか」「ご用事は何ですか」。失礼のないようにそれとなく質問を重ねるうちに、帰ってきた女性が驚いて110番し、駆け付けた警察官が男を窃盗未遂と住居侵入の容疑で現行犯逮捕した。

 同署によると、男は空き巣の常習犯で、この家にも過去に入ったことがあるという。今回は掃き出し窓から侵入したとみられる。

 宮﨑さんは配達ドライバー歴は1年ほどだが、担当エリアの配達先約100戸の住人の名前と顔を全て覚えたという。「顧客とのコミュニケーションの中で教えられることも多い。地域密着型でやっていきたい」と誇りをのぞかせた。