「お子さんは、サンタを信じていますか?」。栃木県の家電量販店で、店員の対応が話題になった。携帯用ゲーム機を購入する客に「信じておられる場合、商品の箱に保証スタンプを押さない方法があります」と提案した。大人の機転が好評だ

▼サンタクロースがプレゼントを配る習慣は1820年代、米国の絵本などが発祥とされる。育児支援団体が日米英の子どもを比較した結果、サンタがいないと考え始める年齢は3カ国とも8歳が最も多い

▼「ごめんね。今年はサンタさん、来られないみたい」。経済的に苦しい家庭もある。NPO法人「チャリティーサンタ」(東京)はこれまで、サンタに扮(ふん)したボランティア1万5千人を、3万2千人の子どもに届けた

▼世界に一通だけの手紙をしたため、絵本などを贈る。貧困、被災、難病。表情が曇りがちの子どもを笑顔にしたい。合言葉は「あなたも誰かのサンタクロース」

▼「サンタを信じますか? 僕は、いると知ってます」。18歳の青年が、こう語る。「7年前のクリスマス、来ないと思ったウチにも来てくれたから」。今年は、子どもを訪ねる側に回ろうと決めた

▼当時のサンタと再会し、赤い服と白ひげを受け取ると「ホー、ホッホッ」と笑った。子どもの心を温め笑顔にする人、みんながサンタさん。すべての子どもに、メリークリスマス。(吉田央)