運動を楽しめる製品とソフトウエアを提供するベンチャーのFunLife(ファンライフ、田巻富士夫CEO)が、AR(拡張現実)技術を使い、映像が映し出される特殊な鏡をこのほど開発した。動きをAI(人工知能)が分析し指導するなど、1人でも正しいトレーニングができるサービスを提供する。(政経部・川野百合子)

FunLifeが開発した、映像を映し出せる特殊なミラー。内蔵のカメラとセンサーが利用者の動きを識別する=21日、沖縄市のエイサー会館(同社提供)

沖縄への拠点を開設したFunLifeの田巻富士夫CEO(左)と黄木桐吾COO=20日、ハウリヴ・タイムスビル店

FunLifeが開発した、映像を映し出せる特殊なミラー。内蔵のカメラとセンサーが利用者の動きを識別する=21日、沖縄市のエイサー会館(同社提供) 沖縄への拠点を開設したFunLifeの田巻富士夫CEO(左)と黄木桐吾COO=20日、ハウリヴ・タイムスビル店

 働き方改革を進める企業のオフィスなどへの導入を目指す。同社は、那覇市に拠点を設立。県内のスポーツチームや沖縄の伝統文化を活用したプログラムを開発し、2020年1月末のサービス開始を目指す。

 同社が開発した「ARC(アーク)ミラー」は、鏡とディスプレーの機能を備え、AR技術を使って情報を映し出す。ミラーの前で映像や情報に合わせて動くと、内蔵のカメラや立体的に捉えるセンサーで、体の位置などを読み取る。AIで姿勢や動作が正しいかを判定し、差異を示して修正を促したりする。トレーニングの結果やデータはクラウドに蓄積され、アプリで確認することもできる。

 これまでは受託開発という形で、スポーツジムなどに納入してきた。県内でも、沖縄市のエイサー会館に、体験プログラム「エイサーチャレンジ」として導入されている。

 県内の拠点では、プロスポーツチームと協力し、選手の練習メニューを体験できるプログラムや、ゲーム感覚で楽しめる運動メニューなど、新たなソフトウエア開発を目指す。空手やエイサー、琉舞など、沖縄ならではのプログラムを作ることも想定する。

 日常に気軽に運動を取り入れられるプログラム開発にも注力。健康増進を通じ、長寿県の復活を支援しながら、観光コンテンツとしての利用も期待する。

 サービスは、アークミラーのリース代も含めた月額定額制を予定。働き方改革を進める企業のオフィス、病院やリハビリ施設、フィットネスジムなどでの導入を目指す。

 田巻CEOは「沖縄は実証の場にちょうどいい規模。スポーツチームも多く、沖縄ならではのコンテンツもたくさんある。沖縄で成功例をつくり、全国で売り出していくという形を目指す」と語った。