2019年度(第74回)文化庁芸術祭賞の発表が26日にあり、琉球芸能大使館(富田めぐみ代表)の新沖縄芝居「五月九月」が大衆芸能部門の大賞を受賞した。同部門では沖縄県関係で初めて。音楽部門の優秀賞には琉球古典音楽安冨祖流絃聲会師範の照喜名朝國さん(47)が選ばれた。

大賞に選ばれた「五月九月」の1場面=10月16日、東京・座・高円寺2(琉球芸能大使館提供)

照喜名朝國さん

大賞に選ばれた「五月九月」の1場面=10月16日、東京・座・高円寺2(琉球芸能大使館提供) 照喜名朝國さん

 「五月九月」は10月16日に東京の座・高円寺2で開かれた公演が受賞対象になった。作品は琉球王朝時代を舞台に、使節接待の騒動をユーモラスに描いた。

 組踊や琉球舞踊、古典音楽でレベルの高い伝統芸能を堪能できる構成と、沖縄独自の文化の豊かさを感じられる点が評価された。

 照喜名朝國さんの受賞対象は11月8日に東京の紀尾井小ホールで開かれた独奏会「―沖縄の心を歌う―」。県関係者の優秀賞は朝國さんの父親で師匠の照喜名朝一氏が1979年に受賞以来2人目。多彩な表現力で「十七八節」など、琉球古典音楽を歌い、沖縄の音楽と芸能の魅力を十分に伝えたことが評価された。