地域のてんかん治療の拠点病院に認定されている沖縄赤十字病院の饒波正博脳神経外科部長らは27日、同病院で記者会見し、大麻成分を含む難治てんかんの治療薬を治験で使える見通しが立ったことを明らかにした。大麻取締法は医薬品としての使用や輸入も禁じており、実現すれば大麻成分を医薬品として使う治療の治験は国内で初めてという。

会見で「てんかん治療の拠点病院としての役割を果たしつつある」と話す饒波正博脳神経外科部長(右から3人目)=27日、那覇市与儀の沖縄赤十字病院

 難治てんかんのレノックス・ガストー症候群、ドラベ症候群の患者は、県内に100人前後と見込まれる。薬だけの治療は難しく、会見で日本てんかん協会県支部事務局の林明子さんは「効果に期待している」と喜んだ。

 実施には厚労省による計画承認、県の大麻取扱者免許取得などを経る必要があり、赤十字病院は聖マリアンナ医科大学病院と連携して来年度にも手続きを進める考えだ。

 大麻成分を含む治療薬については、参院沖縄・北方問題特別委員会で3月、厚生労働省側が秋野公造氏(公明)に対し、一定条件を満たせば治験が「可能」との見解を示した。