首里城火災や相次ぐ台風襲来、県民投票に米軍基地問題など目まぐるしく過ぎていった2019年もあとわずか。年の瀬は、明るく温かな気持ちで迎えてほしい。今年紙面で伝えたハッピーニュースのその後を訪ねました。

「いろいろな経験をしていきたい」と笑顔を見せる玉城弘次廊さん=23日、那覇市・那覇高校

6月中旬に髪を切る直前の比屋根義章さん。肩の下辺りまで伸びた(提供)

2回目のヘアドネーションに向けて髪を伸ばし始めている比屋根義章さん=27日、うるま市

「いろいろな経験をしていきたい」と笑顔を見せる玉城弘次廊さん=23日、那覇市・那覇高校 6月中旬に髪を切る直前の比屋根義章さん。肩の下辺りまで伸びた(提供) 2回目のヘアドネーションに向けて髪を伸ばし始めている比屋根義章さん=27日、うるま市

埼玉の民家火災で救助 高校3年生の玉城さん

ネットの批判受け消防士目指し勉強中

 埼玉県越谷市で4月、民家火災に遭遇した県立那覇高校3年の玉城弘次廊さん(18)=那覇市=が、2階に取り残された少女(16)を救出した(5月16日付)。全国ニュースでも紹介され、玉城さんは越谷市長、埼玉県知事からも表彰を受けた。

 「周囲から褒められても調子に乗らないようにと思っています」。そうはにかみながら話す玉城さんは今、県外大学の法学部進学を目指し、センター試験対策の真っただ中だ。

 火災後、友人や親戚のほか、知らない人にも声を掛けられるようになった。そんな中、会員制交流サイト(SNS)で批判的な意見もあることに気付いた。

 「素人が感情で動くのは危ない」「もしけがをしていたら二次災害になっていた」。そんな指摘を目にして、素人とプロの境目は何かが気になりだし、自分なりに調べてみた。

 消火活動や人命救助などには、消防法が関わっていると知った。ほかにも、人命に関わる法律、法を使うための解釈などを調べだすと、世の中の仕組みに興味が湧いた。

 以前は海外での仕事に興味があったが、火災後、消防士になりたいと具体的な希望も芽生えた。今の目標は、大学進学後に英語圏へ留学することだ。「難しくて分からないものもたくさん。だからこそたくさん学んで、たくさんの経験をしたい」と笑顔を見せる。(社会部・國吉美香)

珍しい男児のヘアドネーション 小学4年生の比屋根さん

2年後の卒業式で再挑戦 髪を再び伸ばす

 【うるま】うるま市立高江洲小学校4年生の比屋根義章さん(10)が、病気や事故などで頭髪を失った子どもに髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」に取り組んだ(7月11日付)。「人の役に立ちたい」と2年にわたって髪を伸ばした。小学生男児のヘアドネーションは珍しく、ヤフーニュースでも配信され、注目を集めた。

 反響は大きく、「私もやってみたい」と興味を持った女子の同級生もいた。比屋根さんは、自らが発信したことで「社会貢献の輪が広がることがうれしかった」と語る。

 さっぱりとヘアカットしてから5カ月。髪は耳にかかるまでになった。実は、2年後の卒業式に合わせて2回目のドネーションに挑戦しようと、再び伸ばし始めている。

 年齢を重ねるにつれ、部活や就職活動で髪を伸ばせない場合があることを知り「今しかできないことにまた取り組みたい」と決めた。

 カットを手掛けた沖縄市の美容室「ビジュアル」の仲地政貴オーナーによると、同店にもドネーションに関する問い合わせが増え、実際に髪を寄付した人もいたという。「美容師として、多くの人が関心を持ってくれたことがうれしい」と話した。(中部報道部・宮城一彰)

(写図説明)「いろいろな経験をしていきたい」と笑顔を見せる玉城弘次廊さん=23日、那覇市・那覇高校

(写図説明)2回目のヘアドネーションに向けて髪を伸ばし始めている比屋根義章さん=27日、うるま市

(写図説明)6月中旬に髪を切る直前の比屋根義章さん。肩の下辺りまで伸びた(提供)