今年10月、沖縄県うるま市の新川大介さん(36)・亜由美さん(37)夫妻に第12子となる心望(この)ちゃんが生まれた。大勢の家族のにぎやかな笑い声が響く中、心望ちゃんは気持ちよさそうに寝息を立てている。大家族の合言葉は「自立」。きょうだいで互いの面倒をみながら一家はにぎやかな年の瀬を迎えている。(中部報道部・宮城一彰)

子どもたちに囲まれる新川大介さん(左端)と末っ子の心望ちゃんを抱く亜由美さん。長男と次男はこの日は外出中だった=うるま市みどり町

 建築関係の会社を経営する大介さんは18歳で幼なじみの亜由美さんと結婚し、翌年に第1子が生まれた。子どもは多い方がいいと思ううちにどんどん人数が増え、今では社会人の長男・零也さん(18)を筆頭に7男5女の12人を授かった。

 10キロの洗濯機は1日に5回動かし、梅雨時にはバスタオル20枚を部屋干しして「のれん」のようになることも。一度にご飯は7合炊き、使う皿を減らすためにおかずは大皿に山盛りで出す。

 子育てに大変さはあるが苦労と感じたことはない。子どもたちには自立を意識させ、学校の準備や家の片付けなど自分でするよう教えている。またその中でも勉強をおろそかにしないよう、一人一人に気を配っている。

 経済面は楽ではないが、子どもを持ちたい人が経済的理由で諦めなくてはいけないのはおかしいと大介さんは言う。就学援助など公的な支援制度を活用しているが、「子育て中の人が仕事をしやすい仕組みがもっとあれば、社会に子どもは自然に増えるのでは」と考えている。

 子どもたちはそれぞれ個性豊かで、大介さんは「2~3人いないだけで寂しく感じる」と言う。亜由美さんは心望ちゃんを抱きながら「子育ての中で私たちが成長させてもらっている」とほほ笑んだ。