那覇市の沖宮は、車両の安全祈願のインターネット受け付けを始めた。受け付けた祈願は、依頼者が一度も来社する必要がなく、神職が祝詞を読み上げ祈願し、後日お守りか電子祈願証明書を送る。体力的な理由や遠方にいて来られない人などを対象に、1月12日まで受け付ける。

沖宮で毎年行われている新春の車両安全祈願の様子。おはらいは車などの現物がないとできないため、オンライン受け付けは祈願だけになる(沖宮提供)

 全国では電子マネーのさい銭やインターネット上でお参りする「ネット参拝」があるが、県内の神社でITを活用した取り組みは初という。

 祈願は従来、依頼者が沖宮へ来社して書面で申し込み、神職が本人や車両をおはらいし、祝詞を読み上げるのが一般的な流れ。インターネット受け付けでは、物や人が来社しないため、おはらいはせず祈願のみ執り行う。

 沖宮は毎年新春に「車両の安全祈願」を実施。今年は13日に予定し、試験的にインターネットでも受け付ける。初穂料は千円で、銀行振り込みや、クレジットカードなどのキャッシュレス決済にも対応する。

 沖宮の神職、上地一郎禰宜(ねぎ)は「人々を救い、元気や希望を与え、その人の使命に気付かせて道を開くというのが私たちの役割。その目的を達成するための手段の一つとして、IT活用も試してみたい」と話す。IT導入には沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)の事業を活用した。

 沖宮には沖縄から本土へ空手を広めた松涛館空手道の開祖、船越義珍氏の顕彰碑があることから、空手の神様に感謝する「謝恩感謝祈願」も受け付けている。(政経部・川野百合子)