忘年会に始まり、年越しそばに正月料理、親戚まわりでのカメーカメー攻撃を断れず、ついつい食べ過ぎてしまうこの時期。ことしは2日が旧暦12月8日のムーチー(鬼餅)の日とも重なり、三が日は餅ざんまいという家庭も多かったのではないか

▼子どもや家族の健康を願いつつ、食欲をそそる香りの月桃(サンニン)に包まれた縁起物に何度も手を伸ばしてしまい、腹回りを気にしたのは筆者だけではないはず

▼肥満率の高さが指摘されるなど危機的状況が叫ばれる沖縄の健康長寿を取り戻すには食事や運動、飲酒・喫煙などに起因する生活習慣病の予防や重症化予防が鍵になる

▼そのために自覚症状がほとんどない生活習慣病や早期のがんの発見に有効な特定健診やがん検診の受診率向上が喫緊の課題だ

▼その解決に人工知能(AI)が力を発揮しているというから面白い。特定健診の受診率が34%台で県内ワーストの宜野湾市では本年度、対象者の特性をAIで分析。頑張り屋や心配性など4タイプに分類し、分析結果を反映させた文面の郵便物で受診を呼び掛けた結果、受診率が上がったという

▼本年度に同サービスを導入した県内の他の8市町村の結果も気になるところ。効果があるなら公共料金や納税の催促、選挙の投票所入場券にもAIの活用を、と考えるのは早合点か。(石川亮太)