沖縄県那覇市の曙公園で親しまれてきた移動式公民館「パーラー公民館」が昨年12月で3年間の運営を終え、企画運営してきた県文化振興会やNPO団体などによる地域住民への感謝祭が同公園で開かれた。

感謝祭を盛り上げようと三線演奏の披露もあった

パーラー公民館の閉館を惜しんだ来場者=12月22日、那覇市曙の曙公園

感謝祭を盛り上げようと三線演奏の披露もあった パーラー公民館の閉館を惜しんだ来場者=12月22日、那覇市曙の曙公園

 曙地域にはもともと公民館がなく、一番近い若狭公民館でも住民は利用しづらかった。地域の交流の場として公園が使われてきたが、当時は雑草が生い茂り、猫のふんも問題になっていたという。

 若狭公民館を運営するNPO法人地域サポートわかさが戦後、「青空公民館」が始まった歴史にヒントを得て、2017年8月から「移動式公民館」を月2、3回のペースで開催。白いパラソルや黒板、テーブルを目印に、開催日は老若男女が集い楽しむ場所としてすっかり地元に定着した。

 感謝祭はチリ拾い競争から始まり、三線、手話体操、ダンス、大型紙芝居などもあり、大勢の来場者が閉館を惜しんだ。

 パーラー公民館の上原美智子館長(84)は「ここまで地域活性化につながったのは、雨の日も会場設営に精を出してくれたNPO関係者のおかげ。お年寄りの方々も毎回ここに来るのが楽しみで生きがいを与えてくれた」と感謝した。

 曙小学校区まちづくり協議会会長の吉田修さん(62)は「公民館といった『ハコもの』がなくても、人が集えば地域は活性化できる例として全国からも注目されている。協議会としても引き続き関係機関と連携し、継続できないか模索したい」と抱負を語った。(仲栄真宏通信員)