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うん十年ぶり青空見えた 那覇の市場 「あったおかげでお客が来てくれた」 アーケード撤去進む 再建へ店主ら協議

2020年1月8日 09:00

 沖縄県那覇市の旧第一牧志公設市場の解体工事に伴い、公設市場と共に歴史を刻んできた市場中央通り(第1街区)、松尾東線、松尾19号線の三つのアーケードが今月中旬までに撤去される。そのうち第1街区はアーケードの再建を決めており、どんなアーケードが望ましいか議論を重ねてきた。6日一部で始まっていたアーケードの撤去に、店主たちはそれぞれの思いをはせていた。(社会部・比嘉桃乃)

テントが一部取り外された松尾19号線のアーケード=1月6日、那覇市の旧第一牧志公設市場周辺

アーケード再建に向けて立ち上がった市場中央通りアーケード協議会のメンバーたち=12月25日、那覇市牧志

アーケードが撤去される三つの通り

テントが一部取り外された松尾19号線のアーケード=1月6日、那覇市の旧第一牧志公設市場周辺 アーケード再建に向けて立ち上がった市場中央通りアーケード協議会のメンバーたち=12月25日、那覇市牧志 アーケードが撤去される三つの通り

 市場中央通りアーケード協議会によると、第1街区のアーケードは1990年頃に造られたものとみられている。

 市場中央通りで土産品店を営み、協議会会長を務める佐和田清昌さん(68)は「アーケードがあったからこそ客が来てくれた」と言い切る。再建には避難経路の確保など安全面にも配慮しなければならない。佐和田さんは「いろいろハードルはあるが、第一牧志公設市場が戻ってくる2022年に今のものを踏襲したようなアーケードを作り上げたい」と力を込めた。

 一方、市によると、松尾東線と松尾19号線の二つのアーケードは1981年頃にできた。

 松尾東線の鮮魚店「魚友」の店長、平良晴(はれる)さん(32)はアーケードの撤去について「日が差し込んできて、通りの違った顔を楽しむことができるのでは。雨がしのげないのは心配だけど状況に合わせて営業スタイルも変えていきたい」と話す。

 松尾19号線では果物を扱う「三芳商店」の店主、宮城洋子さん(63)が青空が広がる見慣れない景色を見上げていた。通りではオーニングを設置することを決めている。「アーケードがない環境に慣れていないだけに不安。雨が降ったら商品にビニールカバーをかぶせないとね」と話す。店を立ち上げて約40年。アーケードの建設にも携わった。「環境が変わるからこそみんなで一致団結して頑張らないとね」と前を向いた。

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