新基地建設が進む名護市辺野古周辺海域の環境保全への支援を求める署名活動に、音楽家の坂本龍一さん(67)が賛同し、SNSなどで署名を呼び掛けている。坂本さんは3日に海上から同海域を視察しており、「一度壊された自然は元に戻らない」と危機感を示していた。(政経部・福元大輔)

坂本龍一さんが署名を呼び掛けたフェイスブックの画面

船上から辺野古周辺の海域を視察する坂本龍一さん=3日午後、名護市

坂本龍一さんが署名を呼び掛けたフェイスブックの画面 船上から辺野古周辺の海域を視察する坂本龍一さん=3日午後、名護市

 署名活動は日本自然保護協会が展開。米国の環境NGO「ミッションブルー」が、同海域を世界の重要海域「ホープスポット」に認定したことを受け、「工事を止めないと豊かな環境が損なわれる」とインターネットで署名を呼び掛けている。

 坂本さんは4日午前、同協会のサイトをフェイスブックでシェアし、「署名しよう」と日本語と英語で書きこんだ。

 坂本さんは3日午後、工事の状況やサンゴ群落を見て、「先が見えず、何十年後かに完成しても、(軟弱地盤のために)有事に使えるかどうかさえ、保証の限りではない基地を、この美しい自然を壊してまで造る意義があるのか」と語っていた。

 坂本さんを案内した名護市議の東恩納琢磨さんは「不条理さに納得いかないと話していた。坂本さんのネットワークでこの問題が国内外に一気に広がってほしい」と期待した。

 ホープスポットは大浦湾を中心に、名護市天仁屋から宜野座村松田までの44・5平方キロの海域で、昨年10月25日に国内で初めて認定された。世界では110カ所以上が認定されている。