沖縄県は8日朝、豚コレラの感染の疑いがあるとしていた、沖縄県うるま市の農場で飼育されている豚から、豚コレラのウイルスを検出したと発表した。国の検査で「陽性」と確定した。玉城デニー知事は、8日午前9時から県庁で県特定家畜伝染病防疫対策本部会議を開く。県内での発生確認は、1986年10月以来、33年ぶり。

対策本部会議で部局長らに指示する本部長の玉城デニー知事(中央)=8日午前9時すぎ、県庁

現場での作業に向け、バスに乗り込む県職員ら=8日、県庁

豚コレラ発生の疑いがある豚舎。感染防止用の白い粉がまかれていた=7日午後5時49分、本島中部(小型無人機で撮影)

対策本部会議で部局長らに指示する本部長の玉城デニー知事(中央)=8日午前9時すぎ、県庁 現場での作業に向け、バスに乗り込む県職員ら=8日、県庁 豚コレラ発生の疑いがある豚舎。感染防止用の白い粉がまかれていた=7日午後5時49分、本島中部(小型無人機で撮影)

 県によると、農家は2養豚場で825頭を飼育しており、そのうち393頭を飼育している養豚場から豚コレラが確認された。県農林水産部は豚の殺処分のため、現地に約30人の職員を派遣した。県は2養豚場を対象に、8日午前にも死んだ豚を埋めるなど防疫対策を始める。

 感染した豚の頭数や感染ルートについてはまだ判明しておらず、農家への聞き取り調査を進めている。県は、うるま市内の体育館に「防疫ステーション」を設。県や国の職員、自衛隊員らが詰めかけている。

 江藤拓農林水産相は沖縄入りし、防疫の状況などを視察する方向で調整している。農水省は今後、有識者の意見も踏まえた上で、豚コレラ対策として豚へのワクチン接種の必要性などを判断するとみられる。

 うるま市の畜産農家から6日、下痢などの症状で死んだ豚がいると県に通報があり、県は検体を農林水産省の検査機関に送り、遺伝子検査などで発症の特定を進めていた。

 豚コレラは国内で2018年9月に岐阜県で26年ぶりに発生し、中部地方を中心に1府8県の農場で感染が拡大している。国は、発生地域を優先して豚コレラワクチンの接種を進め、感染拡大の抑止に取り組んでいる。