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独特の造形、歴史、文化をどう見せるか 首里城シンポ 再建の在り方探る

2020年1月10日 08:10

 那覇市の首里城火災を受け、望ましい再建の在り方を考えるシンポジウム「再建元年 よみがえれ首里城」が9日、那覇市久茂地のタイムスホールで開かれた。歴史や文化、観光、まちづくりの専門家計5人の提言に、200人余りが耳を傾けた。沖縄タイムス社の主催で、那覇市文化協会(崎山律子会長)が共催した。

首里城再建に向け意見交換するパネリスト=9日午後、那覇市・タイムスホール(金城健太撮影)

 県立博物館・美術館の田名真之館長は、基調講演「琉球・沖縄史の中の首里城」で、首里城公園の県営部分にある円覚寺や次期国王らが住んだ中城御殿、周辺で王家の別邸だった御茶屋御殿を「県が復元し、歴史や文化を発信する地域性を高めれば周遊型観光にもつながる」と語った。

 続く首里城を巡るパネル討論では、1992年の正殿復元で、彫刻や大龍柱を手掛けた琉球大学の西村貞雄名誉教授が「独特の造形から日本、中国との関係性を伝える見せ方があると思う」と話した。県立芸術大学の比嘉康春学長は琉球古典音楽・三線の実演家として「演奏して誇らしさを覚えた。琉球文化を踏まえた歌劇や管弦楽もできれば多様な文化発信の場として親しみが増す」と述べた。

 沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長は「見る、楽しむにとどまらず、首里城を学び、どう使うかが大切になる」と提言した。いのうえちず・首里まちづくり研究会副理事長は「観光バスによる渋滞など住民目線で問題もある。一帯を歩いて楽しめる仕組みをじっくり話し合いたい」と望んだ。

 
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