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「その出費ではすぐに破産する」と言われ…比嘉大吾、2月13日に復帰戦

2020年1月11日 05:00

 浦添市出身の元世界ボクシング評議会(WBC)世界フライ級王者の比嘉大吾(24)=宮古工業高出、白井・具志堅スポーツ=が10日、2月13日に東京・後楽園ホールで行われる契約119ポンド(約53・98キロ)ノンタイトル8回戦の復帰戦を前に同ジムで報道陣に練習を公開した。1年10カ月ぶりとなるリングに比嘉は「倒して勝って、応援してくれる人たちを安心させたい」闘志を再点火した。

公開練習でミット打ちする比嘉大吾=白井・具志堅スポーツジム(小笠原大介東京通信員撮影)

 16戦15勝(15KO)1敗の比嘉は2018年4月、3度目の防衛戦で体重超過して王座を剝奪され、プロライセンス無期限停止処分を受けていた。昨秋にフライ級から1階級以上上げることを条件に処分が解かれると、練習を本格化。現在はWBC世界バンタム級7位にランクインするなど、復帰に向けて着々と拳を磨いてきた。最高で68キロあった体重を落として現在60キロという肉体は、フライ級の時よりも一回り以上大きくなった印象だ。

 ブランク期間中にはボクシングを辞めてアルバイト生活も考えたという比嘉だが、父親に「その出費ではすぐに破産する」と言われ、「今の状況では自分にはボクシングしかない」と再認識した。また、沖縄に帰省した時を振り返り「誰も空白期間については責めずに純粋に応援してくれたことがうれしかった」と地元の声援が復帰の後押しになったことを明かした。

 復帰戦の相手はフィリピンバンタム級11位のジェイソン・ブエナオブラ25。身長168センチのサウスポーだ。「この契約ウエート(53・98キロ)を戦ってみて、今後の階級を考える」と語る比嘉について、友利正トレーナーは「ミットを通してもパワーアップが分かるが、体格が大きくなった相手にどれだけパンチが通用するか」と復帰戦を今後の試金石にしたい構えだ。

 具志堅用高会長は「2戦ぐらい試合をさせて、年内には世界戦に挑戦させたい」と早期での世界再挑戦を描くが、比嘉自身は「今は“無”の心境。復帰戦だけに集中したい」と目前だけを見据える。

 アマチュア時代にも経験しなかったブランクを超えて、どんなファイトを見せるのか。その答えは「この試合は自分のためでもある」と締めくくった比嘉自身が握っている。(小笠原大介東京通信員)

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