沖縄市は12日、県内で拡大する豚コレラ(CSF)感染を受け、市内で感染が確認された豚の埋却用地を、米軍嘉手納弾薬庫地区内北側に確保したと発表した。桑江朝千夫市長が10日夕、嘉手納基地第18航空団に弾薬庫内の利用を要請。11日に航空団の司令官から承諾を得た。県内ではCSFの拡大に伴い、殺処分した豚の埋却地不足が懸念されていた。

豚コレラ感染があったとみられる養豚場近くで、作業準備をする関係者=12日午後、沖縄市

 感染が広がった場合、用地が足りなくなる恐れがあるため、沖縄県も候補地として検討している。

 県は感染症の発生など緊急時に備え、各自治体へ埋却の候補地を確保するよう通達していた。

 沖縄市で感染した豚の処理で、県は養豚場付近の市有地を掘削しており、関連する3農場の豚を埋却する予定だ。容量を超えた場合の対応として、米軍基地内の利用を視野に入れている。候補地内で不発弾や水脈、文化財などを調査し、埋却に適しているかどうか判断する。

 うるま市で殺処分された3養豚場の豚2001頭の埋却作業は、11日に終了した。ただ、豚舎内の飼料や堆肥、作業器具などの洗浄や消毒に時間がかかっており、国の基準となる72時間での防疫措置が完了していない。当初予定から1日半の遅れが生じている。

 県畜産課は「豚舎内が狭く、構造も複雑なため、効率的に作業ができない」と理由を説明。「24時間体制で作業に当たっているが、完了するのは13日以降にずれ込む可能性がある」との見通しを示している。

 12日午後8時時点で、殺処分された豚の総数は4571頭となった。県内の豚の出荷頭数は年間33万7760頭(2018年)で、約1・3%が殺処分された計算だ。