【福田恵子通信員】北米沖縄県人会のウチナーグチクラスで12月13日、沖縄からの短期留学生を迎えて特別クラスが開講された。同クラスは、日系コミュニティーでの日本語教育・文化の普及に貢献した比嘉朝儀さんが同県人会内に2002年に創設し、17年にわたり運営を続けているもの。クラスの生徒の多くは日本語自体もあまり得意ではない沖縄ルーツの日系人だが、自分たちの先祖の土地固有の言語に興味を持ち、熱心にクラスに足を運んでいる。また、比嘉さんはその取り組みと功績が認められ、18年秋に日本政府より旭日双光章を受章している。

 同日は、嘉手納町教育委員会が運営する嘉手納外語塾から、米ロサンゼルスに滞在中の7人の学生がクラスに参加した。そして正面のスクリーンに映し出された例文を参考に、全員が順番にウチナーグチで自己紹介を行った。ウチナーグチクラスの生徒は自己紹介以外にもウチナーグチで自由に語り掛けたが、嘉手納からの学生たちは例文に自分の名前や出身地を当てはめるのが精いっぱいという印象で苦戦していた。

 嘉手納外語塾の学生の1人、山内建人さん(26)は、現在では沖縄の若い人のほとんどがウチナーグチを話せず、言葉を理解することも難しくなっているとしながら「今回のウチナーグチクラスの体験を機会に今後もっと勉強してみたいという気持ちになった。また、海外の県人会を訪問して、ウチナーンチュ同士のコミュニケーションが活発なことを改めて実感した」と強調。海外に出て初めて、沖縄固有の文化の価値や人々のつながりの重要さに気付いた様子だった。

 クラス後は、有志が持参したポットラック式の忘年会を全員で楽しみ交流を深めた。

(写図説明)みんなで記念撮影するウチナーグチクラスの生徒と嘉手納外語塾の学生たち。前列中央が比嘉朝儀さん=米ガーデナ市・北米沖縄県人会館