やんばるで取材をしていると、元気な高齢者によく出会う。名護市社会福祉協議会主催のミニボウリング大会で、90代の出場者が50人もいて驚いた

▼今年、カジマヤーを迎える子(ね)年生まれの大城ケイ子さんは、健康の秘訣(ひけつ)について「体を動かして、好き嫌いせずに食べること」と話し、新年の抱負に「健康第一」を挙げた

▼かつては日本一の長寿県を誇った沖縄だが、多量飲酒や脂肪分の多い食事、運動不足による30~64歳の健康悪化が深刻化している。生き生きとした高齢者に会うたびに、不摂生を正そうと反省しきりだ

▼名桜大学では「やんばるから健康長寿を復活させたい」と、2018年から「やんばる版プロジェクト健診」を実施している。働き盛りの健康診断や体力測定を通し、4年間で1700人分のデータを収集する

▼プロジェクトに関わる砂川昌範教授は「10、20年先を見て取り組まなければ」と話す。データから生活習慣病や認知症、がんの発症が日頃の生活習慣とどう関係するかを研究するという

▼予防医療や終末期医療の充実に尽くし、105歳で亡くなった医師の日野原重明さんは生前、「自分を大切にするために欠かせないもの、それこそが良い習慣」と語っていた。まずは自分を大切にする習慣を身につけることが、人生100年時代を生きるカギになる。(吉川毅)