那覇市立壺屋小学校の一部の6年生が、小中一貫教育で連携する市立神原中学校に希望しても進学できないケースが出ている。市が今春入学の神原中の定員を大幅に減らしたことが要因。壺屋小は複数の中学校区にまたがり、これまでは隣接校選択制で神原中を選べたが、今回は抽選で漏れた校区外の児童は真和志中学校などが指定校となる。(那覇担当・比嘉桃乃)

 これまで壺屋小の児童は校区にかかわらず神原中に進学する児童が大半だったため、保護者からは「なぜ小中一貫なのに進学できないのか」と説明不足を批判する声が出ている。

 市が昨年10月時点で設定した神原中の今春入学の定員は120人で、2019年度の160人から大幅に減らした。これまでは神原中校区に住んでいない壺屋小児童も定員に余裕があったため受け入れていたが、門戸が狭くなったため抽選となった。

 市教育委員会によると、教室数などを考慮すると定員160人は多過ぎ、120人に変更した。今後は市営住宅の建設などで神原中校区内の入学者増が見込まれるため、校区外からの受け入れを制限する必要があるという。これまでは実際の入学者総数が100人強と少なく、校区外から受け入れる余裕があった。

 抽選に落ちた30代の壺屋小保護者は、子どもを神原中に通わせるため、引っ越しを決めた。「小学校で慣れ親しんだ友達と同じ中学校に進学した方が安心。市は今通っている子どもたちの気持ちをくみ取るべきではないか」と不信感を示す。

 市教育委員会の担当者は小中一貫教育について「児童に中学校の雰囲気を知ってもらうためのものであり、必ずしもその中学校に行けるものではない。保護者には誤解が生じないよう今後は丁寧に説明していきたい」と説明した。

 市は小中学校の義務教育9年間を連続した期間とし、一貫性のあるカリキュラムで学習や生活を指導する小中一貫教育に取り組んでいる。2012年度には壺屋小と神原小、神原中の3校をモデル校区として先駆けて実施してきた。