大弦小弦

[大弦小弦]調和と秩序が崩れた政治の言葉

2020年1月23日 11:56

 稲作が盛んな名護市羽地の水田は今、約500万本のコスモスでピンク色に染まっている。今週末には「はねじコスモスフェスティバル」が開催される

▼コスモスは米の緑肥になるため、二期作が終わる11月ごろに種をまき、1月中旬~下旬にかけて満開になる。2010年ごろ、農家の男性が孫を喜ばせようと水田に種をまいたのがきっかけで、コスモスは羽地の風物詩になった

▼コスモスの語源はギリシャ語で、「秩序」「調和」を意味する。新しい元号「令和」が発表された時、英BBC放送は「秩序と調和(order and harmony)」を表すと紹介していた

▼20日に召集された通常国会で、安倍晋三首相は令和初の施政方針演説をした。復興五輪をことさら強調しながら「令和の新しい時代を切り開く」「希望にあふれ誇りある日本を創り上げる」と自らが進めたい政策をアピールした

▼一方で、矛盾だらけで筋が通らない問題には触れなかった。普天間飛行場の危険性と辺野古の新基地建設、私物化が批判されている桜を見る会、元内閣府副大臣が逮捕されたIRに絡む汚職事件など、政権に不都合な真実は隠されたままだ

▼満開のコスモスを見て思うことは、調和と秩序が崩れた政治の言葉は空虚ということ。ネットスラングで使われる「お花畑」的な表現でしかない。(吉川毅)

 
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