【平安名純代・米国特約記者】米環境団体による調査で、米国内の43都市の飲料水から、人体に有害な影響が指摘されている有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)が検出されていたことが23日までに分かった。このうち人体に影響を与え得る汚染は41カ所だった。

 検査は、非営利環境団体エンバイロメンタル・ワーキング・グループ(EWG)が昨年5月から12月に、米首都ワシントンとマイアミやフィラデルフィア、ニューオーリンズなど44都市の水道水からサンプルを採取・分析した。

 その結果、PFASが検出されなかったのは、ミシシッピ州メリディアン市のみだった。

 PFASが検出された43カ所中、人体に影響のないレベルの数値は2カ所だった。

 今回の検査では、PFOAやPFOSなど、平均で六、七つの異なるPFAS化学物質が検出された。

 EWGは、今回の調査で汚染が確認された43カ所のうち、34カ所は米環境保護局(EPA)や州の環境機関によって汚染の有無が公表されていないと指摘し、警鐘を鳴らしている。

 ロイター通信は「EPAは2001年からPFASの有害性を把握していたにもかかわらず、法的拘束力のある制限がいまだに設定できていない」と対応の遅れを批判している。