新型コロナウイルスの感染による肺炎が拡大している中国・武漢市。市内の交通が遮断されて、一部で食料品が売り切れるなど市民生活が混乱している。最近、市内に居酒屋をオープンした赤嶺昇平さん(36)=沖縄県南風原町出身=は「この状態がいつまで続くのか情報がない。先行きが見えなくて不安」と漏らした。

売り切れて空になったスーパーの野菜売り場コーナー=23日、中国・武漢市(赤嶺昇平さん提供)

中国でたこ焼き居酒屋をオープンさせた赤嶺昇平さん

売り切れて空になったスーパーの野菜売り場コーナー=23日、中国・武漢市(赤嶺昇平さん提供) 中国でたこ焼き居酒屋をオープンさせた赤嶺昇平さん

 「とうとう移動ができなくなった…」

 現地時間の23日午前10時ごろ、赤嶺さんは市内の駅が封鎖されていることに気が付いた。ネットで調べると、地下鉄、バス、新幹線も封鎖すると政府が発表していた。ため息がもれた。

◆店の再開は未定

 武漢市に住み始めたのは1年ほど前。中国内陸部では軽く一杯楽しめるカジュアルな日本料理店は少なく、市洪山区の学生街に座席数20席のたこ焼き居酒屋を最近開いたばかりだった。

 春節(旧正月)を前に、学生たちの多くは帰省しており、赤嶺さんも予定通り店を閉めている。だが行動制限がいつ解除され、学生が戻ってくるのかめどは立たず、店の再開時期も未定だ。

 政府の公式発表のほか、会員制交流サイト(SNS)などで情報を集めている。「物流が止まって食べ物がなくなるのでは」「ガソリンスタンドが閉鎖するって本当?」「ネットも遮断されて情報規制がかかるのでは」。真偽不明の内容も多く、赤嶺さんは「不安が広がっていて情報が錯綜(さくそう)している」と話す。