旧暦の大みそか「トゥシヌユールー」の24日、旧暦文化が色濃く残る糸満市では、公設市場に松や竹、鏡餅が並び、正月料理の食材などを求めて多くの買い物客が訪れた。

旧正月用に食材などを買い求める人たち=24日、糸満市中央市場(国吉聡志撮影)

 公設市場の店舗棟は築50年以上と老朽化し、隣接する土地に新しい施設の建設が進んでいる。

 4月には店舗を移転し新施設がプレオープンする予定で、現在の場所で迎える大みそかは今年が最後だ。

 市西川町から訪れた玉寄栄子さん(60)は「普段もよく買い物に来るけど、旧正月は品物も人の多さも全然違う。沖縄らしい光景だね」とにぎやかな市場を見て目を細めた。

 かまぼこなどを買った市西崎の上原多恵子さん(84)は「品物とお金のやりとりだけじゃなく、顔を見て話して、気持ちを感じられるのが市場の良さ」と、久々に顔を合わせた店主と会話を楽しんでいた。

 野菜を売る嘉数ヤス子さん(85)は、現在の店舗棟が建てられる前から市場周辺で商売をして約70年。ドル時代の旧正月は、市場の通路がいっぱいになるほど買い物客であふれていたという。「移転したら市場に行ってみようというお客さんも増えるはず。新しいお付き合いが始まるのが楽しみ」と話した。