冬場の磯釣り対象魚であるマクブとガラサーミーバイの餌に磯ガニを使用する國仲秀信さん。複数本用意した36番のワイヤーハリス(25センチ)に、それぞれ18号と22号と大きさの異なる石鯛専用針をセット。その日、海底にハワせた磯ガニに反応した魚を見極めてから針の選択を行うスタイルを続けている。
小さい方の18号の場合、ガラサーミーバイが針掛かりした際には狙い通りフッキングするも、大型マクブに対してはバランスが悪いのか、ヒット後に走りだしても高い確率ですっぽ抜けになるという。
14日、三重城海岸の消波ブロックが積み上がる際部分、水深10メートルにポイントを構えた。餌の磯ガニは匂いを拡散のためにウニ通しで体に穴を開ける。午前中で1・62キロ、1・36キロ、1・29キロの3匹をゲット。19日には同じ時間帯に47・5センチ、2・3キロのガラサーミーバイを釣り上げた。
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与那原町の亀谷長治さんが通う西原海岸の防波堤の先端内海向け、水深5メートルある場所はチンシラーの実績ポイント。北寄りの風を避ける風裏になり、海底はゴロタ石と小粒の石がほどよく交じり、チンシラーが捕食する甲殻類の生息に適した地形となっている。
この場所では4年前の1月に自己記録となる52センチを釣っていて、中潮か大潮周りでは、潮位の変化や時間帯に関係なくヒットする珍しい場所だそうだ。
14日午前7時、ポイントに着くと麦とコーンを多めにブレンドしたマキエサを拡散した。棒ウキ1号とハリス3号、底攻めチヌ5号の針に餌持ちの良い赤えびを掛けて投入。
午前11時、40センチのカースビーとガーラが連続して釣れた直後、ウキを沈めた魚は大きく竿(さお)を曲げた。おなかたっぷりに集魚剤を飲み込んでいた48・2センチ、1・85キロのチンシラーを釣り上げた。(名嘉山博 釣りPower)