新型コロナウイルスによる肺炎について、政府が感染症法上の「指定感染症」に指定する方針を固めた。沖縄県は29日に対策本部会議を開く方向で調整しており、専門家の意見も聞いた上で県内の感染拡大を見据えた医療体制の構築や対応確認を急ぐ。新型肺炎のリスクや想定される事態、今できる予防は-。県立中部病院感染症内科の高山義浩医師と椎木(しいき)創一医師に聞いた。

感染拡大を防ぐためにできること

新型コロナウイルスによる肺炎の予防や対策について語る県立中部病院感染症内科の髙山義浩医師(右)、椎木創一医師=27日、うるま市の県立中部病院

感染拡大を防ぐためにできること 新型コロナウイルスによる肺炎の予防や対策について語る県立中部病院感染症内科の髙山義浩医師(右)、椎木創一医師=27日、うるま市の県立中部病院

■沖縄から流行する事態も

 沖縄は人口が過密で、観光客の人口比も高い。県内の新型肺炎のリスクについて、高山医師は「高いのでは」と分析する。2009年の新型インフルエンザは沖縄から事実上流行し、18年には外国人観光客を発生源に国内最大級の麻疹(はしか)の集団感染が起きた。「今回も沖縄から流行する事態を想定した対応は必要だろう」と指摘する。

 一方で現時点では、麻疹のように同じ場に居合わせた人が次々に感染する非常に強い感染力は確認されていない。「中国人全体をリスクとみて接触を避けるのも過剰な反応だ。正しい情報に基づいて、正しく警戒してほしい」と話す。

 椎木医師も、県民に「心配し過ぎず、安心もし過ぎない『ほどほど』の心配をしてもらいたい」と呼び掛ける。新型の感染経路ははっきりしていないが、せきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)やモノを介した接触感染の可能性が高い。インフルエンザ同様、予防は手洗いの徹底に加え、妊婦や基礎疾患のある人、免疫が低下した人は「人混みを避けることが一番」という。