名護市営球場が生まれ変わった。老朽化による改修工事から約3年半。25日に落成した新球場のグラウンド面積は沖縄セルラースタジアム那覇とほぼ同じで、室内投球練習場などの設備も充実している。収容人数も約2倍になった

▼県内各地でプロ野球春季キャンプが始まる2月1日、北海道日本ハムファイターズの1軍キャンプも5年ぶりに新球場でスタートする。今か今かと待っていた市民の喜びはひとしおだ

▼日ハムの名護キャンプは、旧球場の完成から2年後の1979年が最初だ。沖縄でのキャンプの先駆けで、海洋博覧会後の観光客数の落ち込みに悩んだ県観光連盟が誘致を働き掛けた

▼当時を知る名護ファイターズクラブ後援会の古波蔵廣会長(78)によると、球場は軟式野球ができればいいほどの造りで、ブルペンも手作りだった。水はけの悪いグラウンドは、雨が降る度に選手と球団、市職員がスポンジで吸い取っていた

▼この汗と苦労の歴史が、スポーツキャンプの中心地になった沖縄の今に続く。経済や観光への貢献も大きいが、効果はそれだけではない

▼新球場の設計には、プロ野球や高校野球関係者の意見も盛り込んだ。プロ選手のプレーを間近で見ることができるキャンプは夢も育む。新球場に訪れる子どもたちから、将来のスターが生まれるかもしれない。(吉川毅)