沖縄セルラー電話(那覇市、湯淺英雄社長)とNansei(ナンセイ・那覇市、砂川哲男代表)は2020年度から、竹富町西表島と同町鳩間島間で、小型無人機ドローンを使った物流輸送の実証実験を始める。同町が内閣府の事業を活用した。ドローンはヘリコプター型の機体で、セルラーの電波を使って決められたルートを自動制御で飛ぶ。将来的には石垣島-西表島間など複数ルートの飛行や、災害時の転用、町民が運営して事業を自走化することを目指す。

西表島と鳩間島間で物流実証実験に使われるドローン(沖縄セルラー電話提供)

 19年度に事業が採択され、11月から町民への希望調査や、電波のチェック、強風などの天候下で飛行可能かなどの実地調査を始めている。来年度から、竹富町仕様の機体の製作、発注から配送までの実際の飛行などを実験する。

 実験機の重量は70キロで、10キロの荷物を積載し、最長約175キロを自動飛行する。飛行時間や速度、積載重量などの機体の性能は、町民への調査なども参考にして強化する。

 先行事例として、セルラーグループのKDDIが、三重県、愛知県、静岡県などで同様の実証実験を始めており、KDDIの技術やノウハウを生かして事業化を目指す。ナンセイの飯國祐二氏は「離島の生活向上や課題解決のため、流通や物流など県内の他の企業とも協力して取り組んでいきたい」と話した。