戦世生きて くらしの記録

切断された手足「学生さーん、それ煮てくれよ」 動員された17歳少女、想像していた戦争と「違う」

2020年2月4日 05:00

■戦世生きて くらしの記録(2) 島袋淑子さん(下)

ひめゆり平和祈念資料館を訪れた修学旅行生に戦争体験を語る島袋淑子さん。高齢のため、7年間務めた7代目館長を2018年3月に退いた(13年撮影)

 沖縄師範学校女子部の生徒だった島袋淑子(よしこ)さん(92)=本部町出身、当時17歳=は1945年3月23日、看護要員として沖縄陸軍病院壕(南風原町)に動員された。「すぐに学校に戻れる」。そう思っていた。

◆手足の切断手術を手伝う

 4月1日に米軍が沖縄本島に上陸。戦闘が激化するにつれ、瀕死(ひんし)の兵士が続々と運ばれてきた。米軍を一網打尽にしているはずなのに、敵の攻撃はますます激しくなる。想像していた戦争と「違う」と感じ始めた。

 負傷兵の看護や食料運搬、死体埋葬に駆けずりまわる日々になった。命令を受けて移動した糸数壕(南城市)では、手足の切断手術を手伝った。麻酔注射が不足すると、患者に薬品を嗅がせて失神状態のまま手術が始まった。

 精神を病んだのか、切り落とされた手足がかごに入っているのを見て「学生さーん、それを煮てくれよ」と言う人もいた。

 友達も次々と犠牲になった。撤退命令を受けて移った伊原第一外科壕(糸満市)では6月17日、壕の入り口近くに大型爆弾が落とされた。がたがた震えながら淑子さんが駆け付けると、水くみも伝令もいつも一緒だった仲良しのウタ子さんのおなかから内臓が飛び出していた。

戦時中の暮らしエピソード募集

 戦争体験者の皆さん、今でも心に残る思い出はありませんか? 体験者が家族や身近にいる人は当時の話を聞いて寄せてみませんか? 投稿は400字程度。氏名・年齢・居住市町村・連絡先を明記してください。郵送は郵便番号900-8678、那覇市久茂地2の2の2、「沖縄タイムス社編集局社会部」宛て。メールはikusayu75@okinawatimes.co.jpへ。 以下のリンク先からも投稿できます。

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