帰宅途中、車いすを押してあげた高齢者との会話で特殊詐欺に気付いた―。高齢男性の特殊詐欺被害を防いだ沖縄県立浦添工業高校の仲底愛純さん(16)に3日、沖縄県警那覇署(崎原永克署長)から感謝状が贈られた。同日、同校の全体集会で賞状を受け取った仲底さんは「感謝状をもらったことに驚いたが、被害を防げてうれしい」と喜んだ。

那覇署から感謝状を受け取った仲底愛純さん(右)=3日、沖縄県立浦添工業高校

 仲底さんは昨年12月10日午後6時ごろ、那覇市内で高齢男性に「手伝ってほしい」と声を掛けられた。高齢男性は足が悪く車いすに乗っていたが、坂道を上がれず、車いすから下り、引っ張ってのぼろうとしていた。仲底さんは高齢男性の目的地のスーパーまで道を案内しながら車いすを押して坂道を上った。

 到着後、高齢男性はスーパーにやってきた目的に説明。あるメールを見せたという。そこには「100万円あげるからここまで来て」などと記され、文中のURLをクリッすると若い女性の写真が出てきた。

 メールを読んだ仲底さんは特殊詐欺の手口だと判断。警察に相談するよう高齢男性を説得し、自身も最寄りの交番に駆け込んで、状況を説明した。

 仲底さんは「前にも同じようなメールが届いたことがあったので、すぐに怪しいと思った。知らないおじいちゃんだけど、被害にあわなくてよかった」と話した。