毎日、同じ夢ばかりを見ていた。 日本が敗戦を認めた1945年の夏。16歳の武村豊(とよ)さんは、荒廃した街で親類や知人宅を転々としていた。 夢に出てくるのは母カメさんと、姉の文さん。「やっと見つけた。夢じゃないよね」。そう言い合って抱き合う。その繰り返し。

[戦世生きて くらしの記録](4)/那覇市出身 武村豊さん(下)/南部に避難 母姉帰らず/戦後 仏前へわびる日々
2020年2月5日 5:00有料
有料この記事は有料会員限定です。会員登録すると、続きをお読み頂けます。
※ 無料期間中に解約すると、料金はかかりません。
※ 無料期間中に解約すると、料金はかかりません。
残り858文字