スマートフォンで事前に注文と支払いを済ませて、店舗ですぐに商品を受け取る新しいウェブサービス「Dikitoon(ディキトーン)」の実証実験が那覇市内の飲食店で始まっている。調理や支払いでの来店客の待ち時間を減らせる利点があり、全国では資金が潤沢な大手飲食チェーンの開発が相次ぐ。県内では地元店が手を組み、業態を超えた豊富なメニューを売りに普及を目指す。沖縄タイムス社が開発を手掛けた。

ディキトーンを使って、待たずに商品を受け取る来店客=那覇市のタイロン

ディキトーンの流れ

ディキトーンを使って、待たずに商品を受け取る来店客=那覇市のタイロン ディキトーンの流れ

 使い方は、ディキトーンのグルメサイト画面から、実験参加店のメニューを選び、来店日時を決めてクレジットカード決済する。店舗に到着したら(1)車から降りずに店員から窓越しに商品を受け取る(2)入店して商品を受け取る(3)店舗で待たずに飲食-の3種類のサービスがある。

 事前に注文することで、商品の出来上がりを待つ必要がなくなる。支払いを済ませているため、レジ前での順番待ちや、金銭の受け渡しがなくなり、スムーズに商品を受け取ることができる。

 実証実験の参加店舗は、小籠包と台湾唐揚げの「臺瓏(タイロン)」、「フライドチキン&サンドイッチ Guts」、「あぐろ焙煎珈琲(ばいせんコーヒー)店」、ドーナツ専門の「ball donut park(ボールドーナツパーク)」、「MusicBarケツの穴」、「お花とケーキのお店 横綱」、「ウッディーズ インターナショナルガストロパブ&グリル」の7店舗。

 同様のサービスは「モバイルオーダー」とも呼ばれ、世界的に急速に普及している。全国ではマクドナルドやすき家などの大手飲食チェーンが独自のアプリとして次々と導入しており、他の大手企業も開発に力を注いでいる。

 待ち時間短縮や、キャッシュレス決済による顧客サービスの充実に加え、従業員の作業量を減らし、人手不足を補う狙いもある。

 ディキトーンは、県内の飲食店をまとめることでメニューを充実させ、県外大手との差別化を図る。大手のように多額の予算をかけられない飲食店を支援する考えもあるため、初期費用は不要。

 問い合わせは、沖縄タイムス総合メディア企画局、電話098(943)3221。