視察や移民情報収集のために県内を訪れているパラオ共和国の大統領補佐官セシル・エルデベエル氏(51)が6日、自らのルーツを探すために那覇市の県立図書館を訪れた。

資料の説明を受けるセシル・エルデベエル氏(中央)=6日、那覇市・県立図書館

 セシル氏は県系3世。祖父は「山城ナベスケさん」で、沖縄の本島北部出身でパラオに渡ったという。

 移民について所蔵資料から調査や相談を受け付けている同図書館は、手掛かりを基にセシル氏のルーツを検索。県史から、パラオに渡った県人のうち、旧久志村三原(現・名護市)に本籍を持つ同姓同名の人物が見つかった。明治30年代生まれで、年代的にも「ナベスケさん」の可能性が高いという。

 パラオの戦前の写真や資料を閲覧したセシル氏は「母たちの世代は沖縄でルーツを探すことができなかった。いろんな人が協力に動いてくれて感謝したい。一歩ずつ自分のルーツに近づいている気がするし、きっとルーツも探し出せると思う」と話した。

 その後は名護市へ向かい、パラオにルーツを持つ山城姓の人たちとも交流。8日まで県内に滞在する予定だ。