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新型肺炎から高齢者を守れ 「かからない、重症化させない」 2段構えで対策

2020年2月10日 05:30

 新型コロナウイルスによる肺炎の発症が国内でも続く中、沖縄県内の高齢者施設は感染症対策に力を入れている。抵抗力の弱いお年寄りがかかると重症化しやすいとされ、専門家は「『かからない、重症化させない』の二段構えの予防が大切」と呼び掛ける。

入り口では、アルコールによる手消毒を徹底させている=7日、那覇市・特別養護老人ホームなごみ

お年寄りを守るためにできること

入り口では、アルコールによる手消毒を徹底させている=7日、那覇市・特別養護老人ホームなごみ お年寄りを守るためにできること

 お年寄り本人の外出が少ない高齢者施設で重視するのは、外からウイルスを持ち込ませないことだ。

 本島中部の特別養護老人ホームでは、嘱託医のアドバイスに従い、先週から利用者の家族らに面会を極力控えるよう求めている。出入り口には看板を設置。近く家族宛ての文書も送る。

 やむを得ず面会する場合にはマスク着用、手洗い消毒を義務付ける。インフルエンザの流行もあり、利用者が集まる食事時間の面会は控えてもらっている。

 肺炎の原因となる肺炎球菌の侵入を防ぐためにワクチン接種を進めており、対象者の8割はすでに接種済みという。担当者は「利用者から発症することが最も心配だ。県内で新型コロナが発生した時にどう防ぐか。危機感が強い」と明かす。

 那覇市で特別養護老人ホームなど15施設を運営するなんくるグループは、予防策が重なるとされるインフルエンザ対策を徹底する。

 全ての利用者、職員のワクチン接種やマスク着用、手消毒に加え常時の加湿にも力を入れる。與那嶺康代表は「既にインフルエンザが流行しており、警戒が強い。インフルが出たら、家族も含め完全に面会をシャットアウトする」と話した。

 県立中部病院感染症内科副部長の椎木創一医師は、中国本土を中心に新型コロナに感染したケースや死亡例では高齢者が多いと指摘。お年寄りを感染から守るには、周囲を含めて「まず、かからない。次に重症化させないという二段階の予防が大切」と強調する。

 特に高齢者施設では、症状があれば面会に行かず、働いている人も無理に出勤しないことが感染を防ぐ。椎木医師は「それぞれが日頃から健康を維持することが、お年寄りを守ることにつながる」と話した。

 
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