鮮やかな色使いで縁起のよい模様を染めた布、紅型。琉球王国時代は首里の染め屋が生産する紅型が王族の衣装に仕立てられた。  「三宗家」と呼ばれる染め屋の一つ、城間家の16代、城間栄市さん(42)は昨年10月、工房がある首里にあるのが当たり前だった首里城がなくなったことに不安を覚えた。