◆[県歯科医師会コラム・歯の長寿学](295)

イラスト・いらすとや


 「13%」この数字はなんだと思いますか? あるアンケート(6カ国・日本、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、イギリス、スウェーデン、20~69歳の男女各国380人)で「歯に自信がある」と答えた日本人の割合です(6カ国中最下位)。ドイツの例をだすと、68%の人が「自信がある」と答えています(6カ国平均は53%)。また、高齢者の方対象の他のアンケートでは、多くの方が「若い時に歯を大切にしておけばよかった」と回答しています。

 「お口の健康は全身の健康にもつながる」という事実は、一般の方々にも広く知られるようになってきました。ですが、「では、お口の健康のために何をしていますか?」の質問に「はい! 私は~をしていますよ!」と自信をもって答えられる方はあまりいないのではないでしょうか。

 口は皆さまの命をつなぐ食べ物の入り口であり、心を発する言葉の出口です。その大切なお口の健康を保つためには、主に歯科医院で行う「プロフェッショナルケア(定期クリーニング)」と、歯科医や歯科衛生士の指導(食生活指導含む)に基づいた毎日の「セルフケア(歯ブラシやフロスを使ったお手入れ)」の二つが大切です。

 わかっていても行動に移せない方が多いと思います。全身の健康と同じように「お口の健康は失って初めて気づくもの」だからかもしれません。内臓はご自身で直接お手入れできませんが、歯はご自身でお手入れできます。プロのアドバイスのもと、正しいお手入れ、食生活を整えることで、お口の健康は守ることができます。

 8020達成者の全国平均(80歳で20本の歯がのこっている状態)は40・2%です。そこで沖縄県をみてみると19・1%となり全国最下位です。どうか痛くなって失ってからではなく、今、真剣に、お口の健康について考え、動いてみましょう! あの日思い立って良かったと思えるように。        (仲里耕治 仲里歯科医院 那覇市