[命ぐすい耳ぐすい 県医師会編](1221)

 肝がんは、日本で5番目に死亡数が多いがんです。原因は一番がC型肝炎、次がB型肝炎でした。これらの肝炎はウイルスが感染して起こる病気で、国内に300万人以上いるといわれています。ウイルス感染と肝臓の炎症が持続すると慢性肝炎となり、一部は肝硬変や肝がんへ進行します。ウイルス肝炎は治療が難しい病気でしたが、薬の開発が進み治療成績が向上しています。

 C型慢性肝炎は、輸血や血液製剤による感染が主な原因でした。今では十分なチェック体制により、輸血が原因で感染することはほとんどありません。しかしその他のさまざまな原因により、新規の感染は毎年発生しています。

 C型肝炎にはワクチンはありません。以前の治療はインターフェロンという注射薬が中心で、副作用が多く治療効果も十分ではありませんでした。2014年から治療効果が高く副作用も少ない薬が次々と発売され、2~3カ月の飲み薬の治療で大部分のC型肝炎ウイルスを駆除できるようになりました。