新型コロナウイルスによる肺炎(CОVID19)が国内で拡大している。街中ではマスク姿の人が目立つ。県内初となる感染者も確認され、警戒感が高まる。県や保健所などには問い合わせが相次ぐ。これまでも検査の要望やクルーズ船の寄港を尋ねる声などが多く寄せられていた

▼教訓としたい出来事がある。2009年に流行した新型インフルエンザだ。県の推計では当時の県民の6人に1人に当たる約22万人が感染し、3人が犠牲になった

▼当初「高い致死率」と恐れられたが、多くの場合、軽症で回復した。しかし不安は高まり週末の救急外来には人が殺到。電話相談もパンク寸前になり、救急医療体制が脅かされた

▼感染が広がったのはビーチパーティーやエイサーの練習、居酒屋、子どものスポーツの試合などの場だったことが後の調査で判明した。集まる機会が多く、多少の無理を押しても参加する県民性が影響したようだ

▼当時を知る関係者らは、感染者が増えていく中、ハイリスクの患者を守る態勢への転換がうまくできなかったと反省する

▼新型肺炎も渡航歴のない人の感染が相次いで確認されるなど、新たな段階へ入った。冷静な対応が大切だ。重症化しやすい高齢者や持病のある人は十分な対策が必要。われわれは手洗いや換気など、できることを心がけたい。(内間健)