沖縄タイムス+プラス ニュース

「タクシーはどこを走ったのか」問い合わせ急増 見えぬ“敵”、広がる不安

2020年2月17日 18:00

[新型肺炎 県内感染の波紋](1)

記者会見で質問に答える県の砂川靖保健医療部長(右)と糸数公保健衛生統括監=14日午後、県庁

 「不安解消のために公表すべきでは」「個人を特定する情報ではなく、タクシーがどう移動したかだけでも言えないか」

 県内で初めて新型コロナウイルスの感染が明らかになった14日午後7時すぎ、県庁での記者会見。

 感染したタクシー運転手の女性はいつ、どこでどんな行動をしたのか。県幹部は「差し控える」「公表しない」と繰り返した。

◆「知事会見を見て」

 女性はせきがひどくなり、発症したとみられる後も数日間、本島南部を中心に客を乗せて走っていた。狭い車内。感染の可能性はあるが、県は会社名や走行経路を明らかにしなかった。市町村からの問い合わせにも詳細を伝えず、「知事の会見を見てほしい」と答えるだけだったという。

 車社会の沖縄にとってタクシーは移動に欠かせない。「県民の足」の運転手が感染した余波は大きかった。感染確認の翌15日には保健所などに問い合わせが急増した。「タクシーがどこを走ったのか教えてほしい」と、乗務履歴を尋ねる声が複数あった。

◆自治体でばらつき

 感染した人がどこをどう行動したか。自分の健康を守るために誰もが知りたい情報だ。だが実際には、自治体によって公表の範囲や対象にばらつきがある。

 沖縄と同じくタクシー運転手の70代男性が感染した東京都では、発症後の乗務はないと明示した上で、男性が医療機関へ行った際の移動手段が自転車や自家用車だったことも公表した。

 
前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
きょうのお天気