縁がギザギザでハート形の葉は一見かわいらしい。特定外来生物のつる性植物ツルヒヨドリ。那覇市の金城ダム周辺で見つかり、除去を体験する学習会があると知って足を運んだ

▼見た目とは裏腹に、驚異的な繁殖力で「世界の侵略的外来種ワースト100」に挙げられる厄介者。つるは1日に10センチほど伸びるとされ、他の植物に絡みついて広がる。覆われた植物は日光が当たらずに枯れてしまう

▼再生させないポイントは根っこから抜き、折れた茎をまき散らさないことと教わった。これが難しい。生えやすい水辺は足場が悪く、引っ張ればブチッとちぎれる。手が付けられなくなる前の対応が肝要との指摘にうなずいた

▼国内で初めて、うるま市で見つかったのが1984年。分布域は南北に広がり、各地で生態系や農作物を守るために除去作業が行われている

▼外来種と知らずに花を飾ろうと折って運びだし、他地域に広げてしまうこともある。学習会を主催した沖縄自然環境ファンクラブの藤井晴彦代表は「ツルヒヨドリを根絶さえすれば済む話ではない。いかに外来種を入れず、広げないか。意識を高めてほしい」と促す

▼ギザギザハートを探していると、クロミノオキナワスズメウリなどよく似た在来植物にも出くわす。足元の自然を見つめ、関心を向けることが守る一歩になる。(大門雅子)