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新型コロナ感染拡大でも、日本が「中国人」を受け入れ続ける理由

2020年2月24日 07:00

災害によって表面化した日本の「病」

 今回の新型コロナにおける日本の対応を見ていたら、なぜかこの言葉を思い出した。ウイルスは地震や津波とまったく異なるが、人類が長く戦ってきた自然界の猛威であり、都市や文明を滅ぼすほどの脅威となってきた歴史的事実を踏まえると、「災害」と言えなくもない。

 ならば、新型コロナが引き起こしている混乱は、日本がもともと抱えている社会的課題が一気に表面化してきたと考えるべきではないか。臭いものにフタといわんばかりに、汚染された船内に人々を閉じ込めるという時代錯誤な危機管理。中国人観光客は迷惑だ、来るなと叫びながらも、中国マネーにドップリ依存している弱い経済。そして、オリンピック成功のためならば、国民に犠牲を強いるのは当然という五輪ファシズム……。

 新型コロナの感染拡大は確かに怖い。ただ、それよりもこの災害によって表面化した日本の「病」のほうがはるかに恐ろしいと感じるのは、筆者だけだろうか。

窪田順生氏のプロフィール:テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。

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