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有害フッ素の水質基準 1リットルに50ナノグラム以下 国が暫定目標値を提案

2020年2月20日 13:00

 【東京】厚生労働省は19日、都内で開かれた有識者会議で、米軍基地周辺などから検出され、人体に有害な影響が指摘されている有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)とPFOA(ピーホア)の水質基準となる「暫定目標値」を合算で1リットル当たり50ナノグラムとすることを提案し、了承された。3月下旬の厚生科学審議会で正式決定し、4月1日から適用するが法的拘束力はない。

諸外国のPFOS・PFOAの目標値

 ピーホスとピーホアの水質基準に関する位置付けは、毒性評価が定まっていない「要検討項目」だったが、水道事業者に目標値に準じた水質管理の努力義務を課す「水質管理目標設定項目」に引き上げる。

 目標値は、毒性評価を示す1日に摂取しても健康に影響がない量(耐容1日摂取量)や、国内の水質基準算定に用いる体重などの各種規定値を用いて算出。

 焦点の一つとなった耐容1日摂取量は、有害評価値として妥当と考えられる米国や豪州などと同じ最も厳しい値をとり、1日当たり体重1キロで20ナノグラムとした。

 目標値が米国の70ナノグラムより日本が低いのは体重などの設定条件が異なるため。

 委員からは「いろんな知見がこれから出てくると思うので、暫定という値も致し方ない」などの意見があり、算出に用いたデータは妥当と判断した。

 厚労省によると、現在目標値が設定されている国の中で、最も低い値とみられる。

 ピーホスやピーホアは嘉手納基地や普天間飛行場など米軍基地周辺の湧水や河川などから高濃度で検出されている。東京都の横田基地周辺でも確認されているが、米軍は因果関係を認めていない。県は昨年6月、県民の不安の高まりを受け、基準値の設定を求めていた。

 厚労省はこれまで、世界保健機関(WHO)も基準値を示していないことなどから、設定を見送ってきた。

 

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