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新型肺炎、食材にも打撃 中国産野菜の輸入滞る 飲食・総菜店、コスト増加を警戒

2020年2月21日 07:00
9秒でまるわかり!
  • 新型肺炎の影響で中国産野菜が品薄。皮むきタマネギの輸入は4割減
  • 中国では収穫の遅れ、操業再開の延期、人手不足の発生などが背景に
  • 国内産は暖冬で割安だが、皮むくコスト増。長期化で価格高騰の恐れ

 新型コロナウイルスの拡大で、中国産野菜の輸入が停滞している。現地での収穫遅れや工場の稼働停止があり、海運業者も運航スケジュールを変更。県内の卸売業者は、皮をむいた業務用のタマネギの2月の輸入数量が、昨年同月比4割減を見込む。皮むきタマネギを使う総菜店や弁当店、飲食店では国産タマネギへ切り替えて対応するが、生産効率の低下によるコスト増加や、今後の国産タマネギの価格上昇などを懸念する。(政経部・川野百合子)

中国から輸入された、皮がむかれたタマネギ。飲食店や外食、中食の総菜店などで業務用として重宝されている=18日、那覇市内

 新型肺炎の影響で、中国政府は各企業に2月9日まで生産活動を停止するよう通知。春節(旧正月)休暇後の操業再開時期を1週間延期させた。それにより、沖縄へ17日に入港する予定だった貨物便が、25日入港とずれ込んだ。

 現在は再開したが、収穫や出荷作業が滞り、皮をむく加工工場でも従業員の欠勤などで人手が足りない状況という。

 県内で中国産野菜を輸入する卸売業者は、春節休暇に入る前の1月中旬に1440ケース(28・8トン)を発注したが、1289ケース(25・78トン)のみの納入を予定。昨年2月の輸入実績3232ケース(64・64トン)に対し、今年は6割程度の1980ケース(39・6トン)に輸入量が減少すると試算する。中国から福岡や神戸などに輸入された皮むきタマネギを融通してもらったり、国産の皮付きタマネギで代替するなど対応に追われている。

 一方で、国産野菜は暖冬の影響で生育が進み、潤沢感から全国的に相場が低迷している。18日の県内市場でも、北海道産タマネギの1キロ当たりの平均単価は93円。中国産の皮むきタマネギは1キロ当たり約115円のため、直接的なコスト増加の影響はないと見られている。

 ただ、大量にタマネギを消費する飲食店では、皮をむく作業などに人手や時間が取られ、生産性の悪化や結果的なコスト増を懸念する声もある。県内で複数の飲食店を展開する会社代表は「先週から影響が出ている。長期化すれば、今後の国産タマネギの価格高騰も心配だ。様子を見ながら別の国を探すことも検討しないといけないかもしれない」と話した。

 
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