沖縄県の大宜味村(おおぎみそん)上原でミカンを栽培している友寄景喜さん(97)と、旧友で宜野湾市大謝名に住む山城賢栄さん(81)がこのほど、電話でつながった。伊江島で出会って以来、約55年ぶりの「再会」。友寄さんを取り上げた同日の沖縄タイムス地方面の記事を見て、山城さんが「お元気だったんだ!」と感激。記者を通じて連絡を取った。

(左から)97歳の友寄景喜さんと81歳の山城賢栄さん

 きっかけになった記事は「97歳友寄さん『誇れる山里』」。2人は約55年前、ともに警察官として伊江島におり、友寄さんは単身赴任で川平駐在、山城さんは東江上派出所の巡査だった。

 30代になって本島へ引っ越した山城さんは、友寄さんがどうしているか常々気に掛けていたという。

 友寄さんが大宜味出身だったと覚えていたため、村役場へ問い合わせたが「個人情報の壁」で断念。大宜味出身の人と知り合えば友寄さんを知らないか尋ね、「大宜味といっても広いよ」「集落が違うよ」と苦笑された。

 電話に出た友寄さんは、開口一番「おお、山城君か!」。この日の朝、急に山城さんが頭に浮かんだといい「こんなこともあるのかね」と声を弾ませた。

 伊江島にいた当時スポーツ刈りの青年だった山城さんは、白いひげに手をやって「私、もう80ですよ」。「何、まだ80か」と笑う友寄さんの返事に、暖かくなったら大宜味のミカン畑を訪ねようと決めた。

(玉城学通信員、中部報道部・平島夏実)