「音楽大好き!」「ノーミュージック、ノーライフ!」。私には、その感覚が全然わからない。もちろん、美しいメロディーや歌詞に感動することはある。大好きなミュージシャンだっている。でも、それと「音楽が好き」という言葉の意味は、全く別物に感じていた。その疑問に答えてくれたのが、この映画だ。

音楽

 毎日をダラダラ過ごす不良3人組が、思いつきでバンドを組む。そのとき初めて、自らがかき鳴らした「音」の「快感」に触れ、音楽の世界に埋没していく物語。

 そうか、はじめに「音」ありき、だったんだ。ミュージシャンは音を愛し、音を連ね、空気を揺らし、私の鼓膜、そして心までも揺らしたんだ。

 「音楽」という言葉の意味が少し理解できた。音楽が無いと生きていけない人も、本当にいるのかもしれない。

 「音楽」を見せてもらった。

(桜坂劇場・下地久美子)

同劇場で29日から