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過去にはトレーラーの落下で女児圧死も 米軍の事故続発 沖縄知事「非常に遺憾」 

2020年2月27日 08:06
9秒でまるわかり!
  • 米軍の輸送ヘリが鉄製の戦車型標的を沖合投下していたことが判明
  • トレーラー落下で少女が犠牲となった記憶をぶりかえさせる事態に
  • 米軍の事故続発に知事や基地所在地の首長らも不安や憤りを募らす

 米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリがつり下げ訓練中にトリイ通信施設(読谷村)の沖1・3キロへ鉄製の戦車型標的を投下していたことが26日、分かった。玉城デニー知事は「米海軍ヘリ墜落やFA18戦闘攻撃機の給油カバー落下に次ぐ事故が起き、非常に遺憾だ」と述べ、情報を精査した上で米軍に抗議する考えを示した。

報道陣の質問に答える沖縄県の玉城デニー知事=26日午前、沖縄県庁

記者団の取材に「一歩間違えれば重大な事故につながりかねない」と米軍への怒りをあらわにする読谷村の石嶺傳實村長=26日午後、読谷村役場

米軍ヘリによるつり下げ訓練中の物資投下について沖縄防衛局の田中利則局長に抗議・要請する宜野湾市の松川正則市長(右)=26日、嘉手納町の沖縄防衛局

報道陣の質問に答える沖縄県の玉城デニー知事=26日午前、沖縄県庁 記者団の取材に「一歩間違えれば重大な事故につながりかねない」と米軍への怒りをあらわにする読谷村の石嶺傳實村長=26日午後、読谷村役場 米軍ヘリによるつり下げ訓練中の物資投下について沖縄防衛局の田中利則局長に抗議・要請する宜野湾市の松川正則市長(右)=26日、嘉手納町の沖縄防衛局

 読谷村がトリイでのつり下げ訓練に反対する中で問題が発生したことについて「過去の事件事故に照らせば、訓練で犠牲になった方がいるのは厳然たる事実だ」とし、訓練を問題視した。

 読谷村の石嶺傳實村長は記者団の取材に「(落下地点は)漁業者やダイビング業者が頻繁に操業している所で、一歩間違えれば重大な事故につながりかねない」と怒りをあらわにした。石嶺村長は「(トリイ内の)着陸帯への米軍機の飛来や重大な事故につながる訓練は中止するよう米軍に強く申し入れたい」と述べ、週明けにも日米の関係機関に同訓練の中止を求めて抗議する考えを示した。

 石嶺村長は、1965年にパラシュート降下訓練で米軍トレーラーが落下し、小学生女児が犠牲になった事故に触れ「海域、陸域に関係なく、そういったことが起こっていたらと思うと不安と憤りを感じる」と強調した。

 宜野湾市の松川正則市長は同日午後に急きょ、沖縄防衛局に田中利則局長を訪ね、米軍に対して再発防止策や同飛行場所属機の安全対策の徹底などを求めた。

 田中局長は「安全管理の徹底を厳しく求めたい」などと応じた。原因は確認中と答えたという。

 要請後、松川市長は「こういう事案が起きると、万一の事態が想定され、市民や県民の不安をあおる。しっかりした原因の報告を求めた」と話した。近く在沖米海兵隊政務外交部(G7)に抗議・要請する予定で日程調整中という。

 要請ではこのほか、普天間飛行場への外来機飛来に抗議するとともに、早朝に大音量で流れている日米の国歌の音量を小さくすること、同基地の1日も早い閉鎖・返還などを求めた。

 
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