[命ぐすい耳ぐすい 県医師会編](1223)

20027_命ぐすい妊娠と葉酸

 妊娠中は胎児の分も栄養が必要なため妊娠していないときより、栄養をまんべんなくとる必要があります。これから妊娠しようとしている人には是非多めにとってほしい栄養素があります。それは葉酸です。葉酸はビタミンBの一種でブロッコリーやほうれん草、からしな、などの緑黄色野菜や豆類やレバーなどにも多く含まれています。葉酸が不足しても軽ければ症状はありませんが、高度になれば貧血になったり、舌や口の中があれたりします。

 日本人女性の葉酸を取る量は厚生労働省の推奨量の半分以下と報告されています。葉酸は赤ちゃんの脳や脊椎などの異常(特に二分脊椎)を防ぐ効果があるとされています。二分脊椎とは脊椎がきちんとくっつかないもので、歩くのに支障がでたり、トイレがうまくできないことがあります。そのため産まれた後、手術となることが多いのです。英国や米国では以前は日本より3~4倍多かったのですが、葉酸の必要性が強調されるようになり、今では日本の半分以下の頻度となっています。米国やカナダでは市販されている小麦粉やパンなどに葉酸を加えるよう法律で決められているほどです。