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入試直前、学年末…戸惑う学校 追われる教員 休校要請に苦渋の判断

2020年2月29日 10:21

 新型コロナウイルスの感染防止対策として、国が突如打ち出した全国一律の休校要請。沖縄県内の各市町村は28日、続々と休校を決めたが、卒業式や受験を控えた大事な時期だけに、子どもや学校現場からは戸惑いの声が相次いだ。教育委員会も難しい判断を迫られ、担当者は苦渋の表情を浮かべた。

沖縄県内の市町村立小中学校の休校期間や卒業式の実施状況

沖縄県内の市町村立小中学校の休校期間や卒業式の実施状況

沖縄県内の市町村立小中学校の休校期間や卒業式の実施状況 沖縄県内の市町村立小中学校の休校期間や卒業式の実施状況

 3月4、5日に県立高校入試に臨む中学3年生。沖縄市立コザ中学校では、生徒から受験勉強への不安が漏れ、教員は前倒しになった入試前の準備に追われた。仲元勇貴さん(15)は、3日まで登校できると知り、ほっとした。「学校で勉強できるようになってよかった。ぎりぎりまで勉強したい」と前を向いた。担任の水上亮教諭(45)は「卒業のさみしさや受験のプレッシャーで複雑な心境だと思う。いつも通りの対応を心掛けたい」と話した。

 那覇市内の小学校で4年生を受け持つ男性教諭は、授業時数削減による影響を抑えようと、年度内に身に付けてほしい学習のポイントをまとめた。「4月の復習を申し送りするが、できるかは分からない。押さえておきたいところを学年の先生たちと詰めた」

 本島中部の小学校で6年を担当する女性教諭は、子どもたちが卒業に向けて気持ちを整理できるよう、一緒に教室内の掲示物を取り外した。「勉強面はほぼ終わっていると説明したら安心していた」というが、みんなが楽しみにしていた「6年生を送る会」は中止に。卒業式も「ぶっつけ本番になりそうで、証書の受け取り方など不安だろう」と語った。

 ある教委の幹部は「休校時期が遅かったり、短かったりした自治体で児童生徒の感染者が出れば、判断が不適切だったと責任を問われかねない。対応を統一すべきだったのでは」と指摘。別の教委の幹部は「自宅待機を促しても、商業施設などに遊びに行く子どもはいるだろうから、給食後午後から帰宅させる方が、外出できなくなっていい。保護者も学童も負担が減るはず」と休校の効果に疑問を投げ掛けた。

 
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